アバターは口ほどに物を言う?アバターはあなたの人柄を表す 

アバター

モバゲーやGREEでもおなじみのアバターはソーシャルゲームもとより、オンラインコミュニティにも必須となっています。ネットワーク上で他のプレイヤーの目に入るのはリアルの自分ではなくアバター。それだけにリアルと同じくオンライン上でもアバのファッションに気を配る人も多いハズ。

他人の目に触れるという点ではオンライン上のアバターもリアルの自分も変わりがないため、メタバースの先駆けとも言えるSecond Lifeではアバターを売って稼いでいた人もいたようです。

そんなアバターファッションの選択には、その人の性格が表われているという研究結果があります。

アバターは性格を反映する

この研究はヨーク大学の研究チームが行なったもので、性格を構成する特性5因子論とも呼ばれるビッグ5と、アバターを選ぶ(作成する)傾向について調査したものです。

特性5因子論

  • 神経症傾向(情緒の安定性)
  • 外向性(活動的傾向、社交性)
  • 開放性(未知のものや新しいものに対する態度)
  • 協調性(共感性や優しさ)
  • 誠実性(真面目さ、医師の強さ)

総数2100人の実験参加者によって得られた結果は、5つの特性のうち、外向性、協調性、精神不安定性はアバターの選択と性格の間に関連性が見られたというもの。

調査の第1段階では男性50人が女性44人の参加者に「あなたを表現するアバターを作って下さい」という指示が与えられました。そのうち半分にはさらに「本当のあなたを表現するアバターを作って下さい(例えば性格など)」という追加の指示が出されました。

結果はどちらも変わらず、アバターを作る際には自然と自分を表現する傾向が明らかになりました。

第2段階では2000人の参加者が1段階目で作成されたアバターの特性と、アバターを作成した人とどのくらい交流したいかを評価しました。

その結果、アバターの選択と外向性、協調性、神経症傾向には相関がみられました。逆に開放性と協調性がみられませんでした。

 

他人から見たフレンドリーに感じるアバターの特徴は、大きく開いた目、笑顔やクリっとした目、茶色い髪、セーターなど。逆に非友好的に見えるのは、無表情か笑い以外の表情、黒髪、短い髪、帽子、サングラスなど。

 

この研究で調査されたのは厳密には性格ではなくパーソナリティーなので、人柄が判断できるわけではない点には留意が必要です。

また、用いられたアバターが二次元的で単純なため、より複雑であったり3Dやリアルなグラフィックのキャラクターに当てはまるとは限らないと研究者は指摘しています。

アバターは性格を反映するか。ヨーク大学の実験アバター

性格や人柄はその人固有に現れた人格なのに対して、パーソナリティーはもう少し一般的な、たとえば内向的・外向的といった性格的傾向を表す概念です。外向的な性格にも押し付けがましい人から相手の気持ちを斟酌して接する人とさまざまです。

アバターの外見はリアルに影響を及ぼす

その一方で、アバターがリアルの行動に影響することも分かっています。仮想空間でのアバターの容姿に基づく行動がリアルの行動にも反映される現象で、プロテウス効果と呼ばれています。

ゲーム上での行動や自分のイメージが現実に反映されるもので、自分の容姿(例えば細いか太いか、身長が高いか低いか)に近ければ近いほど、ゲーム内の行動がリアルに反映されるというものです。

ただプロテウス効果は10年ほど前に提唱された新しい概念で、効果のあるケースとないケースに分かれます。アバターを自分の分身と考える人はリアルに影響が生じ、そうでない人はアバターの外見では変わらない結果となっています。

プロテウス効果:仮想空間上のアバタの外見が自己の外向性評価に及ぼす影響分析

 

 

ネットとリアルで印象が全く違う人についても調査があると面白いところですが、プロテウス効果は10年ほど前にできたばかりの概念なので、これからというところかもしれません。

アバターコンテストで頻繁に着替えるモバゲーでは「いいね」がもらえるアバになりがちであまり参考にはなりませんが、好みのアバに自分のパーソナリティーに関連があるか考えてみると楽しいかも?