ブラウザの機能拡張を使わずUAを変更する方法(IEのUA偽装)

パソコンからスマホ版モバゲーで遊ぶ方法に記載したように、UA(ユーザエージェント)を変更してパソコンブラウザをスマホに偽装するにはブラウザの機能拡張導入がお手軽です。

しかし機能拡張を使えないブラウザ、たとえばインターネットエクスプローラしかインストールできないPCではこの方法は使えません。そのためIEやEdgeをスマホに偽装するにはひと手間かける必要があります。

開発者ツールを用いてUAを変更する

機能拡張を用いずにUAを変更するには、ブラウザの搭載する開発ツールを利用します。開発ツールと聞くとめんどくさそうに聞こえますが、UAの変更だけなら簡単です。

インターネットエクスプローラとエッジで開発ツールを使う

IEとEdgeはウェブページを開いていないと開発者ツールが起動しないので、予めパソコンからのアクセスを受け付けないサイトを表示させてください。

  1. 適当なサイト(モバゲーのトップページあたり)を開いてF12キーを押す、もしくはツールメニューから開発者ツールを起動する(右上の歯車アイコンの[設定]-[開発者ツール])
  2. 下部に表示された開発者ツール画面の一番右の「エミュレートタブ」を選択
  3. エミュレートタブの中ほどにある「ブラウザープロファイル」横のプルダウンメニューから[Apple Safari(iPad)]を選択
  4. UAがサファリになったので、スマホ専用サイトにアクセス。表示が崩れることはあっても弾かれることはなくなっているはず
  5. 設定を元に戻す場合は開発者ツールの左上の「エミュレーション設定のリセット」(巻いてる矢印)をクリック

インターネットエクスプローラ開発者ツールの起動
インターネットエクスプローラ開発者ツールの起動

下部に表示された開発ツールより偽装したいUAを選択
下部に表示された開発ツールより偽装したいUAを選択

UA偽装設定を元に戻す
UA偽装設定を元に戻すには、「エミュレーション設定のリセット」(巻いてる矢印)クリック

Chromeで機能拡張を使わずUAを変更してみる

おまけ。クロームのデベロッパーツールで変更する方法です。

機能拡張を使わない利点を強いて挙げるなら、変更が適用されるのはデベロッパーツールを開いたタブのみであること。そのため他のページには影響がありません。でも、機能拡張を使うほうが楽です。

Operaでも基本的に違いはなく、デベロッパーツールと開発者ツールと呼び方が異なるだけです。キーボードショートカットからの起動も同じですが、メニューから起動する場合の手順のみ異なります。

Chromeは左上のメニュー[三]-[その他ツール]-[デベロッパーツール]を選択。Operaのメニューからのアクセスにはひと手間必要です。Operaの場合は左上メニュー[O]-[その他ツール]-[開発者用メニューを表示]にチェックを入れ、その上で再度左上メニューから[開発者]-[開発者用ツール]を選択します。

  1. デベロッパーツールを起動、キーボードショートカットは[Ctrl]+[Shift]+[i]
  2. デベロッパーツールウインドウの左上にあるスマホ/タブレットのアイコンをクリックして、デバイスモードを開く
  3. ページの上部にiPhoneやNexus(android)といったデバイス名と解像度、縦横選択トグルが表示されるので、任意のものを選ぶ
  4. PCと同じ感覚で使いたいならiPadを選択、向きは縦で倍率は大きめに
  5. スマホ向けサイトにアクセス
  6. スマホの偽装が不要になったら、デベロッパーツールウインドウの左上のスマホ/タブレットのアイコン再度クリック
  7. デベロッパーメニューを閉じるには、開いたときと同じく[Ctrl]+[Shift]+[i]

Chromeデベロッパーツールの起動
Chromeデベロッパーツールから、デバイスモードを起動する
好きな画面サイズのデバイスを選ぶ
向きを選択する

同じChromium系のVivaldiも同じようにできそうなものですが、このページをアップした時点(2016/05)ではデバイスエミュレート機能は実装されていません。