Supercell(スーパーセル)は、運営するスマホアプリゲーム『クラッシュ・オブ・クラン(クラクラ)』の機能「レイアウトエディタ」を削除すると発表しました。
理由は現在係争中のSNS大手『グリー』社からの特許権侵害の仮処分命令申立てによるもの。
弊社と致しましては、特許権侵害の事実はないと確信しておりますが、 係争中に伴い、係争が終局的に解決するまでは特定の機能をアプリ内から削除致します。お客様にはご不便、ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。 #クラクラ
— クラッシュ・オブ・クラン【公式】 (@ClashofClansJP) 2018年1月23日
この変更に伴い、自分の村やクラン対戦で使用されたいレイアウトを有効にしておくことを強くオススメします。 #クラクラ
— クラッシュ・オブ・クラン【公式】 (@ClashofClansJP) 2018年1月23日
クラン対戦の配置は手動で編集することは可能ですが、複数配置を保存したり、違う配置を選択するようなことはできません。
— クラッシュ・オブ・クラン【公式】 (@ClashofClansJP) 2018年1月23日
レイアウトエディタが使えなくなります。ですので、配置のストックを持つことができなくなります。
— クラッシュ・オブ・クラン【公式】 (@ClashofClansJP) 2018年1月23日
この措置はIPアドレスで判別しているようで、日本でのみ実施されています。国外では従来通り使えているそうです。
24日になり、Greeがスーパーセルを提訴した理由についてニュースをリリース。
グリーが特許侵害とみなしている対象は「クラッシュ・ロワイヤル」ならびに「クラッシュ・オブ・クラン」。
2016年9月よりSupercellに特許の侵害があること伝え、話し合いでの解決を模索したが拒否されたため、提訴したとしています。
2016年9月にSupercell社に対してその事実を伝えるとともに話し合いでの解決を提案いたしました。しかしながら、Supercell社は話し合いを拒否し、ゲームアプリの配信を継続したため、やむなく、上記特許のうち「クラッシュ・ロワイヤル」ならびに「クラッシュ・オブ・クラン」において使用されている十数件の特許の使用差止の仮処分を東京地方裁判所に申立て、損害賠償請求も順次提訴しております。
「クラッシュ・ロワイヤル」と「クラッシュ・オブ・クラン」の一部機能停止はSupercellによる判断としています。
プレイヤーへに訴訟の影響が及んだ事態については「ゲーム会社である弊社としても大変残念に考えております」としています。
海外掲示板でも投稿が。
[NEWS] Breaking – Supercell sued in Japan for copyright infringement; removes layout editor from JP appGreeは特許トロールだと思う。宝箱のタイマーの特許を取っていたため、クラロワの宝箱のタイマーが消された。IPアドレスで判定しているようで、日本のIPを使うとタイマーが消される。
(特許トロール、パテント・トロール:特許を理由に高額な賠償金・和解金目当ての訴訟を起こす企業)
クラッシュ・オブ・クラン(Clash of Clans)は2012年のリリース以来、世界中で遊ばれている人気RTS。通称「クラクラ」。
絵柄はコミカルなのに、内容は濃いため、類似ゲームが多い。
クラクラに先立つこと2週間前の1月4日には、同様の理由で同社の提供する『クラッシュロワイヤル(クラロワ)』でも一部の機能が削除されています。
クラッシュ・ロワイヤル
【重要】機能削除のご連絡
機能を削除する経緯といたしましてはグリー株式会社より、弊社のアプリで実装されている機能に関しまして特許権侵害の仮処分命令申立てが2017年5月25日に提起され、現在係争中です。詳しくはアプリ内のお知らせをご確認ください。 (続く)#クラロワ
— クラッシュ・ロワイヤル公式(クラロワ) (@ClashRoyaleJP) 2018年1月4日
blog「クラクラ攻略する人される人」更新
“グリー社がいらんことをしたせいでクラロワの宝箱演出が日本限定でショボくなった件 “https://t.co/jhHIuBwXON pic.twitter.com/JjMNPwNiVP
— ponta@Gunma Samurai (@claclaponta) 2018年1月5日
Supercell(スーパーセル)はフィンランドのモバイルゲーム開発・運営会社。
フリー・トゥ・プレイ(基本無料のゲーム内課金性)で成功した代表的なゲーム。