マウス自動化ツール『Mini Mouse Macro』 英語に抵抗がなければこれ

マウスの動きを記録して再生するWindows用マウスマクロツールとしてはHiMacroEXが使いやすくおすすめなのですが、別のファイル(ランタイム)をインストールするのが嫌だったり、職場や出先でインストールを禁じられているのなら、インストール不要の『Mini Mouse Macro』が手軽です。

『Mini Mouse Macro』はオプション設定をレジストリ(Windowsの設定保存場所)に書き込みますが、簡単に消去できるのでUSBに保存して出先で手軽に使うこともできます。

動作は軽く、コマンド編集も直感的に行えます。設定項目は多く、ドラッグアンドドロップやキー入力を記録しないといったオプションまであります。

そのわりに非常に分かりやすいので、マクロツールを使ったことがある人なら特に説明がなくても使えると思います。

唯一の問題は英語であること。やることは限られているので英語が苦手でも問題なく使えますが、見るだけで目がくらむというアレルギーだと辛いかも。

 

ダウンロードと起動

『Mini Mouse Macro』ダウンロードはソースフォージ(オープンソフトの開発環境・ダウンロードサービス)から。有料のPro版もありますが、こちらはフリー版です。

Mini Mouse Macro | SourceForge.net

 

心配ならダウンロードしたファイルをこちらでチェックできます。
VirusTotal

 

実行ファイルがダウンロードされるためインストール不要です。レジストリに書き込まれるので、気になるならオプションで変更します。

 

起動と設定

ダウンロードしたアイコンをダブルクリックすれば起動します。

メインウインドウ上部のボタンは設定メニューが並び、←こんな感じのが設定メニューです。どれを選んでも同じメニューが開きます。該当するタブが直接開くだけ。

レジストリに記録させるか

オプション設定をレジストリに記録させたくない時は、オプション設定の一番右タブにある「Uninstall」のOptionsにチェックを入れます。

上から順に

  1. プログラム終了時にレジストリから消す
  2. レジストリに書き込まない
  3. .iniファイルに書き込まない
  4. プログラム終了時に.iniファイルを削除

Hotkeys(ショートカットキー)

ショートカットキーはプログラムオプションの「Hotkeys」タブで変更できます。多いのでメモっておくといいです。F7、F8といったキーの上でクリックすればキーの番号を変更できます。Fの後にファンクションキーの番号入れてEnter

数が多いので下手に変更しないほうがいいかもしれません。

初期のショートカットキー

Mouse Capture
(マウスの軌跡を保存)
Ctrl F7
Record Macro
(マクロ記録開始)
Ctrl F8
Stop Macro
(記録停止)
Ctrl F10
Clear Macro
(Macro消去)
Ctrl F12
Pause Macro
(マクロ休止)
Ctrl F9
Play Macro
(マクロ再生)
Ctrl F11
Stop Playback
(再生停止)
Ctrl F6
Master Kill
(全停止)
Ctrl K

 

アンインストール

レジストリにオプション設定が書き込まれているので、使わなくなるならアンインストールします。アンインストールは設定の一番右のタブにある「Remove Registry Entries」と「Remove Files」にチェックを入れて右のボタンを押します。

プログラムはインストールしたわけではないので、削除するだけでアンインストールとなります。

Mini Mouse Macroの使い方

HiMacroExと同じで記録ボタンで記録開始、停止ボタンで記録終了。クリアボタンが停止ボタンの隣にあるため間違いがち。多少の慣れは必要です。

あとは再生ボタンで再生させます。再生回数の指定がちょっと面倒で、「Loop」の文字を右クリックして回数を指定してEnterを入力すると、Loopの横に回数が表示されます。

記録

上部の記録開始ボタンで記録を開始します。記録の隣が「ストップ」、その隣の赤丸×がクリア。

その隣のMouseのチェックボックスをチェックした状態だとマウスの軌跡が保存されます。チェックを外すとクリックのみが記録されます。マウスの軌跡の間隔はレコードオプションから変更できます(デフォルトでは10ミリ秒間隔)。

記録を開始すると、コマンドが追加されていきます。

8 | 450 | 533 | 456 | Left Click Release
番号 | x座標 | y座標 | ミリ秒 | コマンド

編集はダブルクリックで開いて、変更を終えたらEnter。

再生

再生は迷うことはないでしょう。Loopと表示されていると無制限。回数指定したい場合はLoopの上をクリックして、回数を入力してEnter。

停止はデフォルトでは Ctrl + F6 。

 

Mini Mouse Macroの使い勝手

フリー版で一部機能に制限がありますが、普通に使う分には必要十分な機能があります。インストール不要で記録されたコマンドがそのまま編集できるので直感的に使えるのがいいところです。

ただ、HiMacroExはやエクスプローラーでフォルダを開いたりURLを開いたりといった、もっと細かいコマンドが使えますが、動きを記録させて再生させるだけなら手軽さも簡単さも同じくらいです。

 

Mini Mouse Macro

ダウンロード
 Mini Mouse Macro | SourceForge.net

開発元
 Mini Mouse Macro – Turnssoft

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