欧米ルートボックス(ガチャ)各国の規制議論(12月20日現在)

12月19日時点での欧米の Loot Box (ゲーム内ガチャ)論争状況まとめ。

各国のギャンブル規制当局はルートボックス(ゲーム内ガチャ)を「法的にはギャンブルには当たらない」としながらも、ギャンブルに似ていることや未成年への影響には懸念をしている状態。

ガチャがギャンブルとみなされない理由はこちら

イギリス

賭博委員会
「賭博にはあたらない」

(賭博とそれ以外の)一線を超えたかどうかを判断するための重要な要素は、獲得されたゲーム内アイテムが「ゲームを介して偶然に」得られたもので、お金、もしくはお金と同等の価値があるとみなせるかどうかです。実際にはルートボックスから得られたゲームアイテムはゲーム内での使用に限定され現金化することはできないため、ライセンスが必要な賭博行為とはみなせません。このようなケースで介入することは、私達の法的権限では許されていません。

Loot boxes within video games(11月24日)

イギリスでは「ブックメーカー」に代表されるように、ライセンスを得ての賭博は合法。一方で賭博委員会によるティーンエイジャーの賭博に関するレポートが公表され、Skin Ganbling(ゲーム内アイテムを利用したギャンブル)を経験した子どもが11%もいたことを受け社会的な関心を集めている。

ニュージーランド

内務省ギャンブルコンプライアンス事務所

「省の見解としては、ルートボックスは法的な意味でのギャンブルには当たらない」

もしギャンブルと分類されたら政府の賭博規制に則る必要があるが、ルートボックスはニュージーランドの賭博法2003には当たらない。

どのようなケースにせよ、ニュージーランド人が海外で提供されているオンラインギャンブルを利用することは違法ではない。

New Zealand says lootboxes ‘do not meet the legal definition for gambling’ Gamasutra

ベルギー

賭博委員会

報告書には「金と依存の混交は賭博だ」と書かれていたが、公式見解ではないと否定。

公式見解は「現在調査中」。

Belgium’s Justice Minister calls for loot box ban in Europe (Updated) | PC Gamer

オーストラリア

オーストラリア通信メディア庁(ACMA)

「ルートボックスは賭博法2001の元ではギャンブルに当たらない」

プレイヤーはお金やその他の何らかの価値のために遊んでいるわけではないため、一般にルートボックスを含むゲーム要素は賭博法2001の下では賭博サービスとはみなされない。

しかしメディア庁ではルートボックスやそれに類似した「ギャンブルに似た特つ」をもつものとして注視している。

オーストラリア通信メディア庁(ACMA)

ヴィクトリア州の担当者は当初ルートボックスはギャンブルに当たるとしていたものの、後に公式には否定しています(Gambling regulators to investigate ‘loot boxes’ in video games | The Guardian)。

ESRB(エンターテインメントソフトウェアレイティング委員会)

ESRB(エンターテインメントソフトウェアレイティング委員会)

『ルートボックスを賭博とは見做さない』(北米ソフトの格付機関)
(KOTAKUからの問い合わせ電子メールへのESRB広報担当からの返答)

ESRBはルートボックスをギャンブルとは考えていません。ルートボックスの仕様では、かならず何かは当たることが保証されています(たとえそれがあなたの欲しくなかったものであっても)。わたしたちはトレーディングカードゲーム(パッケージからはあなたが欲しかった新しいホログラフィックのカードが出るかもしれない。しかし別の機会にはすでに所有しているものが出ることもある)と同様の原則に則っていると考えています。

ESRB Says It Doesn’t See ‘Loot Boxes’ As Gambling

 

アメリカ ハワイ

ハワイ州議会下院議員 Chris Lee, Sean Quinlan(当局ではない)
「(バトルフロント2は)子どもたちを金を使って強化していくギャンブルに引きずりこむ、スターウォーズをテーマにしたオンラインカジノだ。」

連邦レベルでは無理かもしれないとしながらも、州レベルでの立法を呼びかけている。

フランス

フランス上院議員 Jérôme Durain (規制当局ではない)

オンラインギャンブルの規制当局であるARJEL議長に当てて「ルートボックスについての調査を行う」ようメールを送った。

メールの英訳はReddit

手紙の内容は

  • 消費者の保護の必要性
  • Star Wars Battlefront 2 を始めとするギャンブル化するゲームへの懸念
  • マイクロトランザクション(ゲーム内課金)、eSportsへの賭けの孕む問題
  • 透明性の確保(中国を透明化した例としている)

といったもの。

「ギャンブルだから監視しろ」というよりも、ゲーム文化と消費者の視点からの提言に近い内容。

French Senator wants ARJEL to investigate “loot box” gambling

 

Apple Appstore

Apple App Store

「App Store の規約で ”loot box” の確率を明記することを義務付け」12月21日

アプリ内の仮想アイテムをランダムに排出する「ルートボックス」、またはそれに準じる仕組みを導入する場合、それぞれのアイテムの排出確率を利用者に明示しなければならない。

App Store 3.1.1 In-App Purchase

コンシューマーゲームにさきがけて、アップルがガチャ透明化への対応を打ち出しています。

未成年のギャンブル汚染が根源

ルートボックスは「ギャンブルと似ているが、『法的』には賭博ではない」が規制当局の見解。

未成年のギャンブル汚染が広まっている現状では、業界自主規制で収束するかというとおそらく難しい。

となると立法ということになるのかも。

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