パズドラ確率表示を決定 Appleの App Store審査ガイドライン変更に対応

パズドラ アップル

ガンホーはパズドラ(パズル&ドラゴンズ)で、レアガチャのモンスターごとの出現確率を表示することを決定しました。

これまで確率の公表は避けてたガンホーですが、アップルが昨年12月22日に付け加えた「確率表示を義務付ける規約」に屈したかたちに。

パズドラ運営チームです。

Apple社における「App Store審査ガイドライン」の改定に伴い、パズル&ドラゴンズでは、iOS版・Android版(Playストア、auスマートパス)・Kindle Fire版からのレアガチャの提供において下記の対応をさせていただくことをご案内いたします。

▼対応
レアガチャのモンスターごとの的中確率を表示いたします。

【レアガチャ】確率表示のお知らせお知らせ

 

アップルが規約を変更した理由

欧米では昨年11月中旬より、ルートボックス(ゲーム内ランダムアイテムボックス ≒ ガチャ)はギャンブルではないかと疑問視され、規制を求める声が大きくなっていました。

欧米ガチャの規制議論

政府・規制当局は「ギャンブルとは言えない」としながらもギャンブル要素を含むとの認識を示しており、法律での規制や確率表示の義務化も俎上に上がっていました。

世論のガチャへの反発を受け、ゲーム業界では自主規制の議論もなされはじめ、自主規制団体も生まれています。

欧米ルートボックス各国の規制議論

 

ゲーム内のガチャに厳しい目が注がれる中、米アップルはAppストアの規約に「アプリ内でアイテムをランダムで提供する要素がある場合は、確率を表記する」という項目を加えました。

Apps offering “loot boxes” or other mechanisms that provide randomized virtual items for purchase must disclose the odds of receiving each type of item to customers prior to purchase.

(アプリ内の仮想アイテムをランダムに排出する「ルートボックス」、またはそれに準じる仕組みを導入する場合、それぞれのアイテムの排出確率を利用者に明示しなければならない。)

App Store Review Guidelines – Apple Developer

 

日本語版ガイドラインには上の規約は未掲載ですが、パズドラは海外でも配信しているために、世界基準に合わせることにしたようです。

App Store審査ガイドライン(日本語版)

 

日本のガチャ規制

日本ではガチャを規制する法律はないため、確率表示の義務はありません。

コンプガチャが社会問題化した時に法による規制も議論されましたが、業界団体による自主規制のガイドラインを定めて回避。

パズドラを開発・運営する「ガンホー・オンライン・エンターテイメント」も会員として連ねている業界団体「日本オンラインゲーム協会」では、独自の自主規制ガイドラインを定めています。

3. 有料ガチャの設定に関する事項
(1)有料ガチャにおいてガチャレアアイテムを提供する場合、以下のいずれかを遵守するものとする。

a. いずれかのガチャレアアイテムを取得するまでの推定金額(その設定された提供割合から期待値として算定される金額をいう)の上限は、有料ガチャ1回あたりの課金額の 100 倍以内とし、当該上限を超える場合、ガチャページにその推定金額または倍率を表示する。

b. いずれかのガチャレアアイテムを取得するまでの推定金額の上限は 50,000 円以内とし、当該上限を超える
場合、ガチャページにその推定金額を表示する。

c. ガチャレアアイテムの提供割合の上限と下限を表示する。

d. ガチャアイテムの種別毎に、その提供割合を表示する。

JOGAガイドライン – 一般社団法人 日本オンラインゲーム協会

提供割合とされているのがガチャの確率です。

業界自主規制ガイドラインでは a~d までのいずれか1つに当てはまればよかったため、確率そのものを表記する必要はありませんでした。

たとえば、a.をみると「有料ガチャ1回あたりの課金額の 100 倍を超える」場合は確率表示が必要になります。

しかしb.の基準である「5万円以内に手に入る」ように確率を設定すれば確率を書く必要はありません。
300円のガチャで5万円以内に当たる設定は、50,000÷300 ≒ 166。166分の1までなら記載する必要はないわけです。

 

確率を記載しなくてもガイドラインに準じていると言えましたが、アップルが欧米のルートボックス(ガチャ)規制議論への対処として確率表示を決めたため、ガンホーは確率表示を決めたというわけです。

いわば欧米の議論という黒船に屈したかたち。

海外で展開しているiOS用ゲームは追随することになるでしょう。
あとはGoogleがどうするか。