このサイトでも記事にしている、スマホゲームをパソコンからも楽しめるPC向けゲーム配信プラットフォーム『AndApp』なんですが、6月初旬のバージョンアップを機に広告が一気に増えました。
このサイトがモバゲーとソーシャルPCゲーマー向け情報が多いのが理由にしても、記事を確認するためにページをいくつかみると、必ずと言っていいほどAndAppの広告を目にします。
TSUTAYAオンラインゲームなど、スマホ・ガラケーゲームをPCでも遊べるようにしているゲーム配信サイトはありますが、一応ブラウザーで表示できるようにしたものが多くなっています。
一方のAndAppは、スマホネイティブアプリへの対応はもとより、ブラウザーベースのゲームでもPCでの表示にも最適化させているため、画面サイズの解像度の違いはあれど、違和感なく遊べます。
4月から5月にかけて、批判の多かったRun Wayも含むアバターコンテンスト関連の不正投票にも重い腰を上げて対処しました。
6月に入ってからアバター関連コンテンツも充実させていることから、本業のゲームプラットフォームの運営に力を入れているのかもしれません。
Welq騒動で運営できなくなったキュレーションサイトは諦めた?
DeNAと言えば、健康情報キュレーションサイトWelq(ウェルク)が、パクリと不確かな医療情報を掲載し続けたとして昨年11月末に問題視され、大炎上しました。
Welqはライターによる他サイトの情報のリライトが常態化していたことから以前から批判が多かったのに加え、不確かな医療情報を掲載し続けたとして、医師からも批判をされていました。
この炎上騒動で2016年11月29日にはWelqの全記事を非公開として一時閉鎖。記事の検証作業をした上で公開するに足る品質のページから再公開すると、運営を続けることを前提の対応をしていました。
しかし、薬事監視担当課が28日、事情を聞くため、DeNAの担当者に対して来庁を求めたことから事態は深刻化。
–東京都福祉保健局から呼び出しがあったとITmediaが報じています。
DeNA広報:呼び出しといいますか、「WELQの内容に関してヒアリングしたい」という連絡があって、今後お会いする予定です。
DeNA守安氏「認識が甘かった」WELQに端を発した大騒動 – TechCrunch
12月1日にはDeNAは運営する残る9つのキュレーションサイトのうち、女性向け情報メディアMERYを除く、8サイトの全記事を非公開としました。
- WELQ
- iemo
- Find Travel
- cuta
- UpIn
- CAFY
- JOOY
- GOIN
- PUUL
しかし5日にはMERYも非公開とし、7日には全メディアを閉鎖と発表しました。いまでは検索エンジンに載ることもありません。
Welqが閉鎖されると、Welqの依頼で原稿を書いていたというライターが内情を暴露。ほかの会社の運営するキュレーションサイトも似たり寄ったりでしょうが、Welq名指しでSEO(検索エンジン最適化)が一番大事、記事の品質は二の次と言われては、今後の事業は難しいでしょう。たとえ再開するとしても、専門家への執筆や監修を依頼すると高コストとなる上に、運営担当者にも相応の知識が必要となるため、なかなか難しいでしょう。
数年前は球団買収など派手な印象がありましたが、ゲーム・ECサイトの次に主力となる事業がなかなか見つからない。その中、高い収益率が見込まれるキュレーションメディアをパレット事業と位置づけ力を入れていて、Welqも売上が伸びていたところで全閉鎖。
かなりの痛手だったことでしょう。
AndAppは成功する?
演出が派手になる一方のスマホアプリをPCでも遊べるようにするのは時宜にかなってはいます。スマホアプリは機種によっては遊べなかったり、バッテリーをバカ食いされるのも困りモノなので、そういった制約なしで遊べるPC対応はありがたい人も多いはず。
時間を取られるゲームなら、腰を据えて遊びたい人も多いはず。
しかしスマホゲームをPCで、というのはどうなんだろうという疑問はあります。スマホゲームが全盛の理由は、スキマ時間にどこでもできるから。同じゲームをPCで遊ぶとなると、どうしても手間を感じてしまう。
遊ぶ場面が異なるため相性が悪いと思うんですね。
PCで遊ぶとなると、Steamのようなゲームプラットフォームと競合することになります。10連ガチャを定期的にやるくらいなら、パッケージゲームを1本買うほうが長く遊べます。
PCでスマホゲームということなら、スマホでゲームをやっている人もそうだけど、Yahoo!モバゲーやDMMのPC向けゲームを遊ぶ人を引き込むのがいいんじゃないかな。
もっともモバゲーでは18歳以上向けゲームが配信できないという問題はありますが…